――我は求め訴えたり
世の中には魔女や魔法使いがたくさんいるので、すでに使い魔を召喚している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私も目玉を生成している存在なので使い魔くらい召喚したほうがよかろうと思った次第です。
というわけで、使い魔の召喚方法について書いていきたいと思います。
召喚までには以下の工程が必要になります。
①要件定義…どんな使い魔がほしいか
②基本設計…どのような姿をしているか
③詳細設計…どのように召喚するか
④製造工程…実際に召喚をする
おや、まるで召喚というより開発?
でもまあ、開発と使い魔の召喚は似たようなものです。
◆要件定義◆
まず、現実的な要件とファンタジーな要件に分けて考えます。
私の場合は以下の通り。
①現実的な要件
・自作した目を使用したい
・作成途中や完成してすぐのアクセサリーと一緒に写ってくれる
・イベントに持ち込めたり、屋外の撮影ができる
・ある程度ポーズがとれる
②ファンタジーな要件
・好奇心旺盛
・食いしん坊
・私と仲良くできる
◆基本設計◆
要件がそろったので、要件にあった姿をイメージします。
ここでしっかり見た目を決めておかないと次の工程で苦労します。
①現実的な要件
・自作した目を使用したい
→せっかくなら三つ目にしたい
・作成途中や完成してすぐのアクセサリーと一緒に写ってくれる
→掌に納まるサイズ感がよい
・イベントに持ち込めたり、屋外の撮影ができる
→水洗いできる素材
・ある程度ポーズがとれる
→関節があって二足歩行
→自立できるように硬めの素材を使用する
②ファンタジーな要件
・好奇心旺盛
→翼がある、耳や目が大きいなど
→もしくは好奇心から連想できる動物の姿
・食いしん坊
→お腹や口が大きいなど
→もしくはよく食べるイメージの動物の姿
・私と仲良くできる
→どんな子でも仲良くなってみせる…!!!
→というか必然的に好みな顔になる
①と②の要件を基にどうするとよいかを書き出しました。
そして条件に合う姿(今回は動物)を候補に挙げます。
・鳥
・猫
・うさぎ
・狼
・・・・・・
・・・・・・
突然おかしなことをいうのですが。
肌の色が紫とピンクのマーブルで目の大きな象を夢で見たことがあるんです。
絵に描いたり、ピアスにしたこともあります。
あいつは私の内にすでに住んでいたんです。
というわけで象のモチーフに決定しました。
そう、直感も大事です。
◆詳細設計◆
モチーフが決まったので次に何で作るのかを検討します。
私の持っているスキルは以下の通り。
・ぬいぐるみ(布、フェルト)
・羊毛フェルト
・粘土
・カスタムドール
雑に使えて洗える、ということを考えるとぬいぐるみ一択だと思いました。
スタンドを使わなくても頑張れば自立するほうが望ましかったので、素材はフェルトに決めました。
色はもちろん夢の象と同じ紫とピンクです。
ただマーブルにはできないので普通に二色にします。
目はレジンと樹脂ピアスで作ります。
優しい顔がよかったので瞼付にします。
目の色は青っぽい白で、第三の目は赤に決めました。
おしゃれな子にしたかったのでピアスをつけることにしました。
服はいつか作るかもしれないけれど、着てなくても可愛い見た目にしたいと思いました。
◆召喚◆
いよいよ召喚です。
私は大雑把なので適当に型紙を作っていきなり本番用のフェルトを切りました。
ちゃんと作りたかったらちゃんと長さを測ったり仮で作ったりしてください。
糸の色やピアスの位置など、詳細設計で決め忘れていたところを調整します。
フェルトを縫ってピアスをつけて目玉を入れて……。
そして完成……!!!
◆の、その前に◆
せっかくぬいぐるみ作成ではなく【召喚】するのだからそれっぽいことをすると楽しいです。
私は使い魔と同じ目玉の指輪を用意しました。
指輪を通じて使い魔と繋がっているというイメージと、召喚時の契約の証のような意味合いです。
お気に入りのアクセサリーなどと紐付けておくと使い魔を持ち歩けないときにも近くに感じられて楽しいのでオススメです。
また、【名前】についても先に決めておくと召喚っぽくていいと思います。
何せ、名前がないうちに完全体になってしまったら言うことを聞かずに暴走してしまうのでね。
◆召喚成功◆
さあ、使い魔の名を呼び召喚しましょう。
――汝の名はアレックス、いでよ我がもとに……
ぎゃわわわわわ!!!
なんという可愛い子なんだ、アレックス!!!
名前は、仮で目を入れたときに浮かんできたものを採用しました。
とてもハラショーな名前で気に入ってます。
顔や体ができると性格が出てきますね。
本当は名前が一人称の子がよかったのですが、召喚したら僕っ子でした。
錬成じゃなくて召喚だからしょうがないね。
というわけで私の可愛い使い魔ちゃんのアレックス召喚方法でした。
皆さんもぜひ使い魔ちゃん召喚してみてください。